渤海国とは何か (歴史文化ライブラリー) epubダウンロード無料

渤海国とは何か (歴史文化ライブラリー)

, 古畑 徹

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渤海国とは何か (歴史文化ライブラリー) epubダウンロード無料 - 内容紹介 7?10世紀、中国東北部から朝鮮半島北部にかけて栄えた渤海国。この歴史は長く忘れられていたが、こんにち、周辺各国が自国とのかかわりのみを強調しがちな「歴史の争奪」が起きている。こうした対立を乗り超えるため、国際交流を軸に、地域の大きな枠組みに焦点を合わせて多元的に捉え直す。河川流域に拠点を築いた多種族国家の実像に迫る。 内容(「BOOK」データベースより) 古代の中国東北部~朝鮮半島北部に栄えた渤海国。この国の歴史を、現在各国が自国とのかかわりを強調して描きだしがちである。その対立を乗り越えるため、国際交流を軸に、地域の大きな枠組みに焦点を合わせ捉え直す。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 古畑/徹 1958年東京都に生まれる。1981年東北大学文学部史学科卒業。1987年東北大学大学院博士課程後期単位取得退学。金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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筆者の金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系教授の古畑徹さんによる労作でした。渤海国について、多方面なアプローチからその歴史や実像を示そうとした啓蒙書です。巻末に参考文献が記されていますが、広い意味での東洋史の専門書として位置づけても良いほど、実証的な手法で詳しく論じられていました。渤海国に対して、高校の世界史の授業で習ったくらいの知識しかない門外漢ですのでしっかりと読み通すのは大変でしたが、知的好奇心がそれ以上に勝り、筆者の提示する渤海国のイメージに魅了されました。「渤海国の『再発見』―プロローグ」の5pに「日本ではほとんど知られていなかった渤海国との通交が、満洲事変と満洲国建国を契機に『再発見』されたのである。」と歴史の関心が、当時の政治情勢との関連で述べられていました。それはその後の中国や韓国の「歴史の争奪」にも触れられてあり、研究者の立ち位置の難しさや関心のあり方が本書に通奏低音のように流れていました。内藤湖南、白鳥庫吉という近代東洋史学における学者の影響力も伝わってきました。あらゆる論争でこの二人の碩学は持論を展開しています。「渤海史概説(渤海国の基本史料と基本データ)」では、『旧唐書』、『新唐書』、『渤海国記』、そして我が国の『類聚国史』、『日本後紀』逸文などに残されている渤海関係や沿岸記事など、同時代の史料を示し、解読しています。研究史にも触れ、石井正敏氏の学説にも触れ、筆者自身の立ち位置も示していました。考古資料にも触れ、中国、韓国、北朝鮮の論争も紹介し、「考古学は『歴史の争奪』の最前線なのである。(25p)」と述べていました。時代や国を問わず、歴史認識は現状の政治情勢と無縁ではありえません。なお、渤海国の範囲は28pの地図でイメージが伝わります。山地ですので「水系による点と線の支配であったことが実感できるはずだ。」によって、領域の支配のイメージが伝わりました。「多種族国家としての渤海国」でも明らかにされていますが、それゆえ、中国や韓国・北朝鮮の学者がそれぞれの民族とのつながりを強調する姿勢も理解できました。「歴史の争奪」の一例です。「『海東の盛国』から滅亡へ、そして遺民たち」では、契丹の耶律阿保機の名前を久しぶりに本で読みました。渤海はそこで滅びるわけですが、これも東洋史のダイナミズムの一つの例でしょう。「ユーラシアのなかの渤海国」では、中国古代史研究の雄ともいえる西嶋定生氏の「冊封体制論」に触れ、中国皇帝と朝貢してきた周辺諸国との関係から、冊封体制から渤海を見ていました。渤海は漢字文化圏だと明確に記しています。多重言語の世界における漢語、そして儒教的素養、仏教の隆盛と、渤海の文化のイメージも解き明かされていきました。「東アジア世界のなかの渤海国」の103pの条坊制の図ですが、本文は平城京とあり、図の中の名称が「平安城」と記されていました。図の形状を見れば平城京なのですが、「平安城」でいいのでしょうか。「東北アジアのなかの渤海国」では、朝鮮史研究で名前があがる旗田巍氏の研究を紹介し、「満鮮史が日本の朝鮮・満洲支配に奉仕するものであったことを明示した意義は大きい。(143p)」と述べ、戦前の我が国の研究者の姿勢も問うていました。「古代東夷の世界とその南北分割」はダイナミックな歴史の捉え方で読ませます。「『三国志』東夷伝の世界」では、大きな歴史の潮流を示して、そこでの国々の興亡を示し、冊封にも触れ、「日本は渤海を朝貢国とみなして『高麗』と称することを要求し、渤海も円滑な外交関係を最優先し、第四次渤海使から『高麗国王』を自称する。(158p)」とありました。このような東アジアの関係史はなかなか知らないことが多く、とても参考になりました。筆者は東北大学で、井上秀雄氏に師事されたようで、当方も若き日に井上氏の『任那日本府と倭』を読んで感動を覚えたことを思い出しています。日本だけでなく様々な国の史料にあたって解明する実証的な研究姿勢が脈々と流れていました。176pに「南北国時代」という韓国・北朝鮮での歴史用語を紹介し、「東北アジア全域の種族が原朝鮮民族として設定され、それが三国になり、南北国となって、高麗に統一されるという構図が示される。(176p)」とのことでした。「韓国・北朝鮮ではともに教科書に載り、公的歴史として制度化されている。」そうです。ここでも「歴史の争奪」が見られました。「南北国時代」という時代区分は初耳です。興味深くかつ重要な指摘でしょう。187pの「渤海使の航路」や196pの航路推定図も興味深く、歴史の奥深さと実証的な研究姿勢の大切さが伝わってきました。門外漢が研究者の労作に対して、何も言えません。良書です。
de 古畑 徹
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